23区で西側と東側どちらの物件の方が良いですか。

まず申し上げなければいけないのは賃貸需要の面で、山手線から放射線状に延びる沿線や23区内の地下鉄の駅で且つ徒歩10分圏内の立地であれば賃貸需要に大きな差は無いという事です。

 

この前提を基に両者の違いを話させて頂きますと、「収益性」と「水害リスク」の2点になります。

 

「収益性について」

ご存じの通り両エリアの土地相場は違いますので、仮に東側エリアに物件総額15,000万円(7%)の物件があったとすると、西側エリアでは概ね16,150万円(6.5%)になるイメージになり、賃料収入は変わりませんが、投資効率が下がります。

 

つまり両者ともに同条件でフルローンを組んだ場合には、手取り収入の効率に差が生まれ、またフルローン以外の場合には投下資金に差が出てくるので、これらの点を考慮する必要があります。

 

 

「水害リスクについて」

東側エリアには荒川・中川・隅田川・江戸川等の河川がありますので、おのずとハザードエリアは広がります。西側エリアとの違いは火災保険でのカバーを手厚くするかどうかがポイントになりますが、昨今のゲリラ豪雨のニュースを見ると西側も東側もこの点に関してはあまり違いが無いように感じます。

 

 

従って、「賃貸需要は変わらない」「収益性(投下資金)に差が出る」事を念頭に置き検討して頂く必要があるのですが、ここで私見を申し上げさせて頂くと、長期的に複数棟数の資産形成をお考えで、且つ金融機関の融資を利用される方の場合には、ご自身の投資目的(ゴール)を踏まえた上で、融資適正年齢の期限を念頭に置き、『今行うべき不動産投資のスタンス』を検討して頂く必要があります。

 

つまり次の1手で「ゴールに到達するのか?」「まだその先にゴールがあるのか?」の違いで、収益性の高いエリアで資産形成のスピードを上げるべきかどうかが決まってくるので、ご自身のブランディング優先でエリア選定をされる方もいらっしゃいますが、その際は資産形成の優先順位に立ち返りご判断頂ければと思います。

 

最後に弊社が建築企画する案件は、東京23区で徒歩10分圏内の新築RC造の1棟マンションになり、土地は変わっても建物の企画自体には変わりはありませんので、弊社が企画した完成物件も是非ご覧頂ければと思います。

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